【寺院名】凌霄山 常高寺(じょうこうじ)

【宗派名】臨済宗妙心寺派 五等地一級
【別名】
【住所】福井県小浜市小浜浅間1
【本尊】釈迦牟尼仏
【開山】槐堂周虎大和尚
【開基】常高寺殿松巖栄昌大姉
【由緒】常高寺は寛永7年(1620)、淀君の妹であり、徳川二代将軍秀忠公御台所お江与の方の姉である常高寺殿松巖榮昌大姉の開基、槐堂大和尚の開山所である。開山以前については、若耶群談に足利義満公が玉花院に止宿したことや、凌霄山常高寺本基開基之記などに記録が残っている。槐堂老師は若狭小浜の出身で、江戸の東禪寺に在った時、常高院と謁見、老師の高名を聞いていた常高院が、長子である京極宰相忠高公の領地に亡き夫の菩提を弔うため、寺を建立するにあたり老師を招いたのである。老師は常高寺に入寺開山となる。寛永10年(1633)常高院が66才で亡くなった際、遣命により常高寺に葬られた。寺内には江戸後期に建てられた数寄屋風の書院など建築学上からも価値のある建物が多い。本堂は大正12年(1923)、失火により消失。平成3年(1991)より再建工事が進められている。
【寺宝】絹本著色常高院肖像画(市文)/常高院自筆消息(市文)/書院の壁画床 2面(市文)/障壁画 11面(市文)/常高寺殿松巖榮昌大姉之五層の墓(市文)/その他多数あり