【寺院名】護法山 常圓寺(じょうえんじ)

【宗派名】曹洞宗 格地
【別名】
【住所】長野県伊那市山寺区山本町
【本尊】十一面千手観世音
【開山】勅特賜賢甫宗俊禅師
【開基】御子柴六左エ門茂久
【由緒】常円寺は山号を護法山といい、曹洞宗の禅寺で、上伊那地方随一の名刹である。本尊は行基菩薩の作と伝えられる十一面千手観世音菩薩で、応永6年(1399)、横山の寺社平に開創され、その後100余年を経て文亀元年(1501)に勅特賜賢甫宗俊禅師により開山、天正9年(1581)に時の代官・御子柴六左衛門が大いに力を尽し、現在地に移転再興された。享和3年(1803)9月火災に遇い伽藍古文書等を焼失するが、檀信徒らの協力を得て文化2年(1805)に庫裡を、同7年に本堂を落慶、以後、時に応じて修復がなされた。本堂に向って左に昭和63年(1988)10月に新築された洗心閣は、入母屋銅板葺屋根、重層の堂々たる建築で、参禅研修、講演、集会、葬祭などを目的とした檀信徒の研修道場であり、生きた教化センターとして同寺に新たに輪奐の美を添えている。信濃観音霊場21番札所、伊那諏訪八十八霊場52番札所。
【寺宝】地蔵尊木彫(木喰故信作)/金毘羅大権現(嘉永3年)/雲板(市文)/青録楼閣山水ノ図・夏景山水(市宝・小坂芝田画)/十六羅漢図(市宝・小坂芝田画)/竜虎ノ図六曲一双(池上秀畝筆)/三尊仏画(兆殿司筆伝)/その他多数あり