【寺院名】宝瓶山 十輪寺(じゅうりんじ)

【宗派名】浄土宗西山禅林寺派
【別名】
【住所】兵庫県高砂市高砂町横町1074
【本尊】阿弥陀如来
【開山】中興開山・法然上人
【開基】弘法大師
【由緒】十輪寺はもともと弘法大師が勅命をうけて入唐の途上航行中、霊感を感じ、帰朝後弘仁6年(815)、地蔵十輪経の趣旨に従い、勅を奉じて鎮護国家や内海航行安全の祈願所として創建され、地蔵菩薩を安置し、地蔵山十輪寺と号した。その後建永2年(1207)、法然上人が後鳥羽上皇から流罪を申しつけられ、配所讃岐へ左遷の途次、高砂の浦に上陸し、漁夫を教化し、真言宗より浄土宗に転宗、中興の祖となった。大永7年(1527)、大阪の十万上人が讃岐小松の庄、生福寺に詣で、法然上人自画讚の「宝瓶の御影」を得て帰途、十輪寺にこれを寄納した。以来、地蔵山は宝瓶山と改められた。その後1万3000坪の寺域は半減したが、本堂は元禄時代(1688-1704)に再建された。境内の宝篋印塔は、豊臣秀吉朝鮮出兵の折に狩り出された船頭が水死し、その供養塔である。
【寺宝】絹本着色五仏尊像(国重文)/本堂(県文)/弥陀四尊(県文)/不動明王像(市文)/宝瓶の御影/釈迦三尊像/阿弥陀三尊図/羅漢図/その他多数 ※昭和61年には一信者の寄進により本堂前に慈巌稜が完成した。