【寺院名】佛光山 十念寺(じゅうねんじ)

【宗派名】浄土宗 準別四十二等
【別名】桑名七福神
【住所】三重県桑名市伝馬町53
【本尊】阿弥陀如来三尊
【開山】誉阿弥陀佛
【開基】詳らかでないが心静を開基としている
【由緒】十念寺は、天智天皇(在位661-671)の勅願によって朝明郡切畑村に創建され、天平宝宇年中(757-65)に行基菩薩が興隆、朝明寺と称した。嘉禄年中(1225-27)、開山誉阿弥陀佛上人は浄土宗三祖良忠上人と師弟の約を結び、毎朝東に向かってお十念を称えると、白光が東から差し、一声ごとに口に入る奇瑞を顕し、夜の更けるのも忘れて念仏を続けた。仏光山十念寺の寺号は、この故事に由来している。慶長6年(1389)の町割に際して現在地に移された。その後、宗源上人・三汲上人が千躰仏の造像を発願して諸国を行脚し、初志を遂げて客殿御内仏の間に安置、4ケ年の歳月をかけて本堂、庫裡等が完成、寛文年中(1661-73)に書院一棟を寄進され、ここに七堂伽藍、塔頭三院とともに伊勢地方中本山として隆盛を極めた。昭和20年(1945)、戦災に遭うが、いち早く檀信徒と協力して復興、伊勢地方七福神の寺として全国各地から尊信者を集めている。
【寺宝】時代塀風絵 1双(県重文)/観経曼陀羅 1幅(市重文)/仏涅槃絵 1幅(市重文)/森陳明翁御墓所(市重文)/子安地尊 1躰/七福神面ならびに七福神衣/諸願成就 1800躰仏、元禄以降の墓石 1800基