【寺院名】衣笠山 地蔵院(じぞういん)

【宗派名】臨済宗単立
【別名】竹の寺、谷の地蔵
【住所】京都府京都市西京区山田北の町23
【本尊】地蔵菩薩
【開山】夢窓国師
【開基】細川頼之
【由緒】地蔵院は、臨済禅宗の寺で、夢窓国師を開山とし、本尊は、伝教大師の作といわれる延命安産の地蔵菩薩である。もともと、この地は今から700余年前、歌人衣笠内大臣藤原家良が山荘を営んだ処で、南北朝時代の貞治6年(1367)細川頼之が夢窓国師の高弟宗鏡禅師を招請して伽藍を建立した。これが現在の地蔵院で、宗鏡禅師は恩師夢窓国師を開山に仰ぎ、自らは第2世となられた。その後、北朝各天皇の勅願寺に準ぜられ、末寺26カ寺、諸国に領地54カ所をもつ一大禅刹となったが、応仁・文明の兵乱(1467-77)に遭い、諸堂は悉く灰に帰した。しかし、皇室の深恩と細川家の援助等によりほぼ旧に復し、明治になって、竜済・延慶の両寺を合併し現在に至っている。また、開基細川頼之の墓は細川石と呼ばれ当院の境内にある。尚、一休禅師が幼少の頃修養された寺としても名高い。
【寺宝】宗鏡禅師勅号宸翰/細川頼之木像・画像・手書・執達状/千手観音像(重文)/仏舎利塔/涅槃像/方丈(市文) ※方丈前庭は十六羅漢の庭とよばれ、平庭式枯山水庭園で十六羅漢の修行の姿を表している(市名勝)。境内一円(市文化財環境保全地区指定)