【寺院名】長林山 称念寺(しょうねんじ)

【宗派名】時宗
【別名】
【住所】福井県坂井郡丸岡町長崎19-17
【本尊】阿弥陀如来
【開山】泰澄大師
【開基】他阿真教上人
【由緒】称念寺は、泰澄大師が養老5年(721)、元正天皇の勅許を得て一堂宇を建立したのが始まりである。延元年間(1336-40)、新田義貞公(1301-38)は度々住持白道上人を訪れて教を受けており、義貞公戦死の報に接した白道上人は、公の御遺骸を白木の棺に入れ、寺内に懇ろに埋葬した。爾来650余年間、歴代の住職は義貞公とその一門郎党の菩提を弔うとともに、その御遺徳を宣揚することに努めてきた。このため称念寺は新田義貞公に一番縁の深いところである。また朝廷の尊崇も厚く、しばしば綸旨を賜って勅願の道場にされ、歴代の住持には昇殿を許され、上人号を公称することを勅許されるなど、格別の待遇がなされていた。明治に至り零落するが、前住職高尾察玄師の努力により再建した。その後、昭和23年(1948)に大地震に遭い全壊するも、全山復興がなされ、同52年落慶法要が盛大に勤修された。
【寺宝】他阿上人真教像(重文)/新田義貞公墓所(県史跡)/浄土三部経四巻(県文)/後奈良天皇勅書(町文)/阿弥陀三尊仏(町文)/朝倉系図(町文)/石塔(町文)/称念寺縁起(町文)/新田義貞公木像・鎧/新田義貞公四百回忌をはじめ、その他多数の目録などの寺宝あり。