【寺院名】摩廬山 焼山寺(しょうざんじ)

【宗派名】高野山真言宗
【別名】
【住所】徳島県名西郡神山町下分地中
【本尊】虚空蔵菩薩
【開山】弘法大師
【開基】役の行者
【由緒】焼山寺は、天長年間(824-34)に弘法大師により開かれた寺である。その昔この地には毒蛇が棲み、天変地異の災をなし人畜に多大の被害を与えていたため、弘法大師が開創しようと印を結び、火の山と化した満山を登ると一匹の大蛇が姿を現わした。時に光明赫々として虚空蔵菩薩が現れ、大師は忽ちに毒蛇を岩窟の間に封じ込め、その上に三面大黒天を自ら刻んで安置し、護摩の秘法を勤修した。以来、天変地異は跡を断ち、諸人は安楽を得たと伝えられる。焼山寺とは火の山と化していたので焼け山の寺と名づけられ、火の恐れがあるため山号を水輪の意である摩廬山と称した。三面大黒天は、現在寺内に奉安され日本三体のひとつと称され、昔より今に至るまで、その御利益を受けたものは数知れず、災難除けの福の神として遠近より信者が参詣し、霊験あらたかである。四国第12番札所。
【寺宝】後醍醐天皇宸翰/梵鐘(有形文)/三面大黒天/虚空蔵菩薩/大師目洗の水/水掛地蔵尊/杖形、一本杉(天然記念物)/その他、護摩壇・役の行者・柳の水等遺跡も多数ある。