【寺院名】聖護院(しょうごいん)

【宗派名】本山修験宗 総本山
【別名】
【住所】京都府京都市左京区聖護院中町15
【本尊】不動明王
【開山】増誉大僧正
【開基】
【由緒】聖護院門跡は、本山修験宗(山伏)の総本山である。本山修験は今から凡そ1300年前、役行者神変大菩薩が開いた宗旨で、その後10代の山伏を経て平安朝の初めに智証大師に伝わり、さらにこの法燈を受継いだ増誉大僧正が同院の開祖となった。寛治4年(1090)白河上皇(在位1075-86)が熊野本宮に参詣の際、増誉大僧正は命を受けて御先達として案内し、その功により上皇はこの地に一寺を建て増誉に賜い、聖体護持の二字をとって、聖護院と勅称された。以後、明治に至るまでの37代の門主の内、後白河天皇(1155-58)の皇子静恵法親王が宮門跡として御入寺になったのをはじめ25代は皇室より、他の12代は摂家より門跡となっっており、皇室と関係の深い寺である。同院では恒例の主要行事として春には葛城山、夏には大峰山、春秋いずれかの期に全国の修験道の峰に修行し、菩薩道の実践を行なっている。
【寺宝】智証大師御作不動明王 2体をはじめ、重要文化財等数百点が貴重な歴史的史料として保存されている他、金棒、笈などの修験の諸法具も現存し使用されている/天明8年(1788)、安政元年(1854)の御所炎上の際、光格天皇・孝明天皇の仮皇居となった由緒を以て、聖護院旧仮皇居として史蹟に指定された。