【寺院名】金山 出石寺(しゅっせきでら)

【宗派名】真言宗御室派 別格本山
【別名】いづしさん
【住所】愛媛県喜多郡長浜町
【本尊】千手観世音菩薩
【開山】道教法師
【開基】
【由緒】出石寺は、真言宗御室派の別格本山で、開創は養老2年(718)6月17日である。寺伝によれば、旧宇和郷に住する猟師作右エ門が、この山にて千手観世音菩薩像が地中から湧出していたのを見て、殺生を業とする生活を懺悔して仏門に入り、この仏像の傍に庵を構えて雲峰山出石寺と号し、一生をここで送った。その後大同2年(807)に弘法大師が同山を三国無双の金山と讃嘆し、仏像を石室に封じて秘仏にしたと伝えられている。戦国時代には、藩主藤堂高虎の信仰厚く、江戸時代に入ってからも伊達家・加藤家らが同寺を度々参詣し、経済的にも多大の援助を与え、興隆の一途を辿ったが、昭和16年(1941)火災に遇い、堂宇はことごとく灰に帰するも21年間に及ぶ僧俗一体の努力が報いられ、昭和31年5月に以前にも優る大伽藍が再建され、現在に至っている。
【寺宝】錫杖/宝剣/復興塔/朝鮮鐘(国重文) ※出石寺は、瀬戸内海国立公園に属し四国山脈、三崎半島勿那七島ほどを一望に納め、朝暁の雲海が低く垂れ込むその眺めはまさに絶景の一語に尽きる。