【寺院名】三千院(さんぜんいん)

【宗派名】天台宗
【別名】
【住所】京都府京都市左京区大原来迎院町540
【本尊】薬師瑠璃光如来
【開山】
【開基】伝教大師最澄上人
【由緒】三千院は、伝教大師最澄上人によって開基され、本尊には薬師瑠璃光如来を祀り、秘仏として非公開になっている。この大原の地一帯は、千有余年の昔から魚山と呼ばれ、天台宗声明(仏教声楽)の修行の地として盛え、極楽往生を願う人々の信仰を集めた所である。三千院はその中央に位置し、天台五箇室門跡(妙法院門跡・青蓮院門跡・毘沙門堂門跡・曼殊院門跡)のひとつであり、別名には、梶井御殿・梨本門跡・円融院門跡とも呼ばれている。門跡寺院とは即ち、皇子皇族が住職になった寺で同院は宮門跡である。同院では、古来の由緒に基き、天皇皇后両陛下の年回法要を修し奉る御懺法講の道場となっていて、宸殿において宮中そのままの儀式が執行される。また、数多くの重要文化財等を有するなど、慎み深い自然と歴史につつまれた三千院には、参拝客が跡を絶たない。
【寺宝】薬師瑠璃光如来(非公開)/救世観音菩薩(重文)/不動明王(重文)/宮中御懺法講絵巻物/第31世尊雲法親王の佩刀/法親王ご愛用の手文庫/御殿用酒器/散華と華篭雪洞