【寺院名】医王山 西蓮寺(さいれんじ)

【宗派名】天台真盛宗 別格本山
【別名】無量壽院
【住所】三重県上野市長田町1931
【本尊】阿弥陀如来
【開山】伝教大師
【開基】真盛上人
【由緒】西蓮寺は、大津市坂本本町天台真盛宗総本山西教寺の三大末寺のひとつで伊賀地方の別格本山で、別名を無量壽院と称する。縁起によれば、延暦24年(805)傳教大師の創建とあり、明應元年(1492)真盛上人が御巡錫の砌諸堂を復興した。同寺は天正(1573-92)の伊賀乱に焼失したが、伊賀上野城の城代家老藤堂釆女家の助力や諸人の庇護を受け復旧し、現在に至る。真盛上人は、嘉吉3年(1443)伊勢国大仰の郷で地蔵菩薩の化身として生れ、比叡山に於て永年修行した後、戒称二門(行いを慎しむための戒めと弥陀の名号を称える)のみ教えを開き、今もなお念仏を励む諸人の所に現れて御化導している。また、上人は、御柏原天皇(在位1500-26)より円戒国師、明治天皇より慈攝大師の称号を賜り、昭和天皇より「慈攝」の勅額を下賜された。
【寺宝】絹本着色藤堂高虎公画像(国重文)/真盛上人御消息文(県重文)/三塔(県史蹟)/真盛上人御本廟(市文)/如来荒神画像(市文)/西蓮寺八景(市文)/星曼荼羅(市文)/藤堂元甫並俳人服部土芳墓(市文)/その他、多数の宝物あり