【寺院名】赤城山 西福寺(さいふくじ)

【宗派名】曹洞宗
【別名】大浦開山堂
【住所】新潟県北魚沼郡小出町大浦174
【本尊】阿弥陀如来
【開山】芳室祖春大和尚
【開基】不明
【由緒】西福寺は、天文年間(1532-55)に開創、芳室祖春大和尚によって開かれた曹洞宗の寺である。現本堂は木造建て間口12間、奥行7間、享和2年(1802)棟梁出雲崎住人小黒七左エ門照房、当時18世中興禅翁実参大和尚代に再建され、本尊は阿弥陀如来三尊で、中尊の阿弥陀如来像は上品(ぼん)上生木身乾漆中古時代作と云われる名作である。本堂内部の欄間等の彫刻も優れたものであり、8尺間大廊下の欄間には市川米庵筆の金字彫りがある。また県下に有名な大浦開山堂は、約20年間を費して建立され、安政4年(1857)6月に落成したもので、建築様式は、鎌倉時代禅宗仏殿構造、屋根千茅葺き二重層、上層は入母屋造り総欅5間四方、唐破風向拝を有し、天井には日本曹洞宗の開祖承陽大師(道元禅師)の逸話の彫刻があり当時のままの色彩で保ち絢爛、目を蔽わんばかりである。
【寺宝】大浦開山堂(県重文)--蟠谷大竜(廿三世)建立/天邪鬼の仁王尊--石川雲蝶作/承陽大師及び当時開山の木像/襖唐紙の画欅板大献額--三国伝来金毛九尾白狐伝説を描いた名画で、百数十年前の色彩がそのままで目醒める如く鮮やかである/その他多数。