【寺院名】海雲山 西生寺(さいしょうじ)

【宗派名】真言宗智山派
【別名】竜泉院
【住所】新潟県三島郡寺泊町大字野積
【本尊】阿弥陀如来
【開山】行基菩薩
【開基】同上
【由緒】西生寺の本尊は上品上生の阿弥陀仏で、今から凡そ3000年前に印度の月蓋長者が娘如是女のために鋳造した一寸八分の純金仏と言われ、第12代景行天皇(71-130)の時に因縁あって弥彦山中腹の清水平に安置された。第44代聖武天皇(724-749)の時、行基菩薩が清水平から飛峯に伽藍を移して、自ら刻んだ阿弥陀如来像の中にこの純金仏を胎内仏として祀られた。その後、久安元年(1145)南都興福寺の寿奎上人の手により、現在の境内に移されて伽藍等が整備されたと言われている。これは、同寺の大縁起史によるものである。以後、親鸞上人、良寛、芭蕉、西行等の来山をはじめ、広く人々の信仰を集め今日に至る。また、同寺には、日本最古の即身仏弘智法印が祀られており、今も雄弁に物語る偉大な即身身業説法仏であって、毎日御開帳祈祷を行っている。
【寺宝】弘智法印即身仏/親鸞上人の杖木(天然記念木)/加藤清正、乃木希典、親鸞等の書翰/昭和3年(1928)御大典記念に造営された霊宝館には、弘智法印の遺品、良寛の長歌、谷文晁の落書、大縁起など数々の逸品が展祀されている。