【寺院名】雄総山 護国之寺(ごこくしじ)

【宗派名】高野山真言宗 勅願寺
【別名】雄総観音
【住所】岐阜県岐阜市長良雄総194-1
【本尊】十一面千手観音
【開山】
【開基】行基菩薩
【由緒】雄総山護国之寺は、高野山真言宗に属する寺院で、一般に雄総観音として知られている。奈良時代、天平18年(746)に聖武天皇の勅願により、行基菩薩が創建したと伝えられる。開創当時は、33の堂や七堂伽藍が備わっていたが、戦国時代に兵火に遭い、諸堂焼失してしまった。その後天正8年(1580)、現在の堂宇が再興された。護国之寺には、「金銅獅子唐草文鉢」が寺宝として所蔵されているが、これは美濃国雄総の童子金丸が、奈良の大仏を建立したときの功により、聖武天皇から賜わったもので、現在国宝に指定されている。高さ14.5センチメートルで、魚子地に四頭の獅子が花を挟んで飛びかい、底の部分には蓮子を囲む宝相華唐草の高雅な毛彫をし、鍍金を施してある。奈良時代の金工技術の優秀さをよく示す、天下の逸品である。
【寺宝】金銅獅子唐草文鉢(国宝)/宝篋印塔(県重文)/大般若経(県重文)/塑像仏頭(県重文)/両部曼荼羅(市重文)/蓮台阿字(市重文)/如意輪観音像(市重文)/その他、多数あり