【寺院名】仏日山 金福寺(こんぷくじ)

【宗派名】臨済宗南禅寺派
【別名】
【住所】京都府京都市左京区一乗寺才形町20
【本尊】観音像
【開山】
【開基】慈覚大師
【由緒】仏日山金福寺は清和天皇の御代貞観6年(864)安恵僧都が慈覚大師の遺志により創建し、大師自作の観音像を安置したことに始まる。もと天台系寺院であったが、後に一時荒廃し、江戸時代中期、円光寺の澤雲長老の法嗣鉄舟宗珠和尚が再興し、臨済宗南禅寺派の寺となった。元禄年間(1688-1704)、芭蕉が山城の東西を吟行した折り、同寺の草庵において自適していた鉄舟和尚を訪ねて親交を深めた。後に鉄舟和尚は、それまで無名であった庵を芭蕉庵と名づけた。その後70年ほどして蕪村が金福寺を訪れた頃には、既に庵は荒廃していた。しかし芭蕉庵という名が残っていたので、その荒廃を惜しんだ蕪村は、安永5年(1776)庵を再興した。以来、俳句の旧蹟として知られている。また、舟橋聖一作「花の生涯」のヒロイン村山たか女の終の栖家としても知られている。
【寺宝】与謝蕪村筆芭蕉像/与謝蕪村筆「洛東芭蕉庵再興記」/与謝蕪村愛用の文台と重硯箱/芭蕉翁句碑/弁天堂(村山たか女が建立)/村山たか女遺品/その他蕉村の墓や句碑