【寺院名】金蔵山 金蔵寺(こんぞうじ)

【宗派名】高野山真言宗
【別名】かなくらさん
【住所】兵庫県多可郡加美町的場
【本尊】薬師如来
【開山】役の行者
【開基】行基菩薩
【由緒】金蔵寺は、その昔、笠形山に湧出した黄金仏薬師如来が、この地方の地神と崇められた熊野権現の導きにより、金蔵山へ移ったのを大和大峯山の役の行者が御仏のお告げを蒙り来山、この山を開き、さらに行基菩薩が天平3年(731)に登山し、尊像を拝して自ら大きな仏像を刻んで黄金仏を胸に納めて本堂を建て、爾来、金蔵山金蔵寺と称するようになったと伝えられている。その後、慈覚大師がこの山に住したこともあり、故に奥の院には役の行者尊、行基菩薩、慈覚大師の銅像が祀られている。また同寺は光明皇后(710-760)の深い帰依をうけ、光明院と称され、元来御祈祷寺として有栖川宮より祈祷の依頼、伏見宮には同寺住職の館入を差許す等の文書がある。境内には、護摩道場があり、春秋二季の彼岸の中日には近郷の先達修験者が相集まり柴燈大護摩供を修している。
【寺宝】本尊薬師如来--昔から東向の仏様として、特に病気の人々の信仰厚く、信者の参詣はたえない/空海筆心経/法華経8巻紺紙金泥/阿弥陀如来--頭部カンシツ、1300年前の作/その他、多数