【寺院名】蜂熊山 金剛院(こんごういん)

【宗派名】高野山真言宗摂津国第四十五番札所
【別名】蜂の寺
【住所】大阪府摂津市千里丘3-10-5
【本尊】藥師如来像
【開山】行基菩薩
【開基】
【由緒】金剛院は、天平時代(729-49)行基菩薩がこの地に来、不思議な老翁の姿をした薬師如来に出会ったことにより、村人達の協力を得て寺を建立し、自ら刻んだ薬師如来像を安置したことに始まる。その後どのような盛衰を経てきたのか明らかではないが、寺伝によると永正年間(1504-21)、蔵垣内に在ったといわれている三宅城城主出羽守国政の外護を得ていたが、天正年間(1573-92)の戦火に焼かれ伽藍のすべてを失い、寺運も衰退していたが、寛文3年(1663)になって27代住職宥清阿闍梨が再興し、天文年間(1532-55)領主織田丹後守輔宣の祈願寺となってからは往古の面影を取戻したということである。現在の護摩堂が最も古く、徳川時代初期に建て替えられたものである。また近年、中ノ内と呼ばれている土地の旧家から仁王の頭部残欠が発見され、その鋭い鑿(ノミ)の跡に盛時の面影を偲ぶことができる。
【寺宝】薬師如来像--行基作/不動明王立像(府重美)空海作/チベット立体マンダラ/木彫なまず/日光・月光菩薩立像/掌善童子立像/掌悪童子立像/文殊菩薩像/その他多数。