【寺院名】摩尼山 國分寺(こくぶんじ)

【宗派名】真言宗智山派
【別名】
【住所】高知県南国市国分546
【本尊】千手観音
【開山】行基
【開基】
【由緒】土佐国分寺は、天平13年(741)聖武天皇の勅願により国家安泰、災厄消除の祈願所として創建、金光明四天王護国寺と呼ばれ、七堂伽藍を完備した土佐随一の寺として壮厳を究めていた。後に弘法大師が真言宗の寺として中興し、以来四国第29番霊場となり、信仰を集めている。鎌倉・室町時代には戦火に遇い、ことごとく焼失の憂目にあったが、永禄元年(1558)長宗我部元親が国分寺金堂を再建、江戸時代には山内藩主の加護を受け、代々伽藍の維持がなされた。明治に入ると廃仏棄釈のあおりを受け、県下多数の寺院が廃寺となる中で、天皇の勅願寺という名のもとでその難を免れ、今日に至る。また、大正11年(1922)に往時を偲ぶ土壇が存在する所より境内地全域が史跡として国の重要文化財の指定を受けている。
【寺宝】金堂(重文)/薬師如来 2体(重文)/梵鐘(重文)/光明曼荼羅図真言八祖/他多数 ※昭和52年(1977)から行われた境内発掘調査では、弥生時代の住居跡が発見されるなど土佐文化発生の地であることも判明している。