【寺院名】高巖山 興聖寺(こうしょうじ)

【宗派名】曹洞宗
【別名】道元禅師開闢道場
【住所】滋賀県高島郡朽木村大字岩瀬374番地
【本尊】釈迦牟尼仏(国、重要文化財指定)藤原中期作
【開山】永平2世、孤雲懐弉禅師
【開基】近江守護佐々木信綱公
【由緒】興聖寺は鎌倉初期、承久の乱後の嘉禎3年(1237)近江守護佐々木信綱が道元禅師に帰依し、承久の乱で戦死した一族の供養を願い朽木の里に拝請、寺を建立し、付近の景色が伏見深草の興聖寺に似て絶景であったことから、寺号を興聖寺と称した。3年後の仁治元年(1240)に七堂伽藍が完成し、以後代々佐々木信綱庶流の朽木家の菩提所として発展し、また永平寺の直末として存続している。境内は、鎌倉時代より江戸初期まで朽木氏陣屋として城館であったが、室町中期以降には足利将軍の仮御所として使用され、享録3年(1528)12代将軍足利義晴のため、管領細川高国作庭の名園が贈られた。面積234坪、上部に谷水を引き「鼓の滝」とし、下流は曲水にし、池の中には鶴と亀の島を配し、楠の化石の石橋をしつらえた現形は築庭当時のまま現存している。
【寺宝】本尊釈迦牟尼如来座像(国重文)/旧秀隣寺庭園(国、名勝)/縛り不動明王坐像/永平2世孤雲懐弉禅師坐像/孤雲懐弉禅師袈裟 1着/その他多数