【寺院名】宝福山 光円寺(こうえんじ)

【宗派名】曹洞宗
【別名】
【住所】
岐阜県吉城郡神岡町和佐保1027
【本尊】釈迦牟尼佛
【開山】楽翁秀村禅師
【開基】江馬家12代時重
【由緒】宝福山光円寺は、高山市素玄寺3世楽翁秀村禅師の開山で、開基は江馬家12代時重公である。開創当時は、和佐保小糸洞にあり、現在は寺屋敷の遺跡墓地となっている。弘治年間(1555-58)、和佐保新兵衛というものが鉱山を発見し、採掘した鉱石を寺ケ洞一帯に選鉱した。新兵衛の没後、天正7年(1579)頃茂住宗貞が来り、大留附近を採掘し、盛大を極めた。その後宝歴年間(1751-64)洪水のため山腹谷間の土砂が崩れ、坑内数百の住民が、寺ケ洞選鉱所飯場等に埋没し、その菩提のために小糸洞の光円寺を移転し、宝暦4年(1754)9月に本堂を建立した。文政4年(1821)8世謙翁大如和尚が、高原郷各村を寄進して伽藍を再建し、天保11年入仏法要を修し、信仰道場として盛大に発展した。その後昭和33年(1958)14世得禅和尚によって庫裡が改築され、15世一道代に至る。
【寺宝】二十五菩薩像(県重文)--円空上人の作で、元禄1、2年頃飛騨を行脚の折、二十五山の堂に籠り彫刻して納めたと言われ、当時標高1,219米の二十五山山頂一帯に濃霧が湧き、農作物に被害が出たときに円空が作仏して祈願したことが伝えられている。