【寺院名】谷汲山 華厳寺(けごんじ)

【宗派名】天台宗
【別名】
【住所】岐阜県揖斐郡谷汲村字徳積
【本尊】十一面観音
【開山】豊然上人
【開基】大口大領
【由緒】谷汲山華厳寺は、桓武天皇の延暦17年(798)、奥州の大口大領が、豊然上人が建立していた堂に十一面観音を安置したことに始まる。このとき寺の近くの谷間から珍しく油が湧き出したため、当時の天皇より谷汲山の山号と、観音像に華厳経が書かれていたので、「華厳寺」の額を下賜されたという。その後天慶7年(944)には朱雀天皇の勅願所となり、寺運は大いに栄えた。しかし、正中元年(1324)、その10年後の建武元年(1334)、さらに文明11年(1479)の3回、兵火に見舞われ大損害を受けた。しかし不幸中の幸いにして、本尊や寺宝はその都度近くの岐礼の山中に避難して無事であったので、その後次第に復興されて、現在に至っている。西国第三十三番満願霊場としてふさわしい風格を備え、日々参拝客があとを絶たない。
【寺宝】秘仏十一面観音/子安観音/観音菩薩像/勢至菩薩像/その他多数。