【寺院名】天守君山 願成就院(がんじょうじゅいん)

【宗派名】高野山真言宗
【別名】
【住所】静岡県田方郡韮山町
【本尊】阿弥陀如来
【開山】北条時政
【開基】
【由緒】天守君山願成就院は高野山真言宗に属する。寺の創建は文治5年(1184)、鎌倉幕府初代執権北条時政が、源頼朝の奥州藤原氏討伐の戦勝を祈願して建立したものである。その後は、鎌倉幕府に並ぶものなき勢力を誇った北条氏の氏寺として、2代執権北条義時、3代執権北条泰時の3代に渡り、約半世紀の歳月を費やして次々に堂塔が建立され、繁栄を極めた。その伽藍構成は奥州平泉の毛越寺を模したもので、藤原時代特有の寺院様式であった。しかしこうした繁栄もやがて15世紀末には兵火に見舞われ、次第に衰運していった。江戸時代宝暦3年(1753)に北条美濃の守氏貞が仏像等の修理を行ない復興に努めた。現在の本堂は、寛政元年(1789)に仮本堂として建立されたものである。昭和30年以降、東京浅草人を中心に講社が相次いで組織され、その淨業として大御堂が再建、再び今日の興隆を見るに至った。
【寺宝】阿弥陀如来坐像(重文)/毘沙門天像(重文)/不動明王(重文)/矜羯羅童子像(重文)/制吋迦童子像(重文)/政子地蔵菩薩像(重美)/塔婆形銘札 4枚(重文)/その他 多数/境内は国の史跡