【寺院名】持地山 願成寺(がんじょうじ)

【宗派名】曹洞宗
【別名】
【住所】新潟県五泉市川瀬
【本尊】蒲原四十八院身代わり延命地蔵菩薩
【開山】堅室宗玉大和尚
【開基】白意全教大禅定門
【由緒】願成寺は今からおよそ500年前の室町末期、文亀2年(1502)3月24日に、前屋の城主・白意全教大禅定門が、慈光寺8世・堅室宗玉大和尚を請じて開山とした曹洞宗の寺である。過去の古い記録が焼失したために詳しいことはわからないが、寛永10年(1633)建造の客殿・庫裏などは元禄年間の火災で焼失し、元禄16年(1703)に再建された。その後大正14年(1925)の出火により、本堂・庫裏・開山堂・衆寮および寺宝・什物一切灰燼に帰し、昭和5年(1930)に再再建して今日に至っている。同寺は、墓地を含む3,000坪の寺域のほぼ中央に伽藍が配置され、明治3年(1870)には大本山より随意会免牘を受け、格地寺院として近在に君臨していた。また、22世心慧淳和尚が大本山総持寺輪番より帰途の際、新発田藩の大名行列に出逢い、その供の無礼な振舞いに、御綸旨を道の中央に投げ出し、藩主を土下座せしめたという逸話が残っている。
【寺宝】聖観世音菩薩立像(県文)--由緒は明らかではないが、多くの伝説に満ちた奈良前期の秀作/経筒(市文)--「天文年今月日、山城国住真光」の銘がある/延命地蔵菩薩(伝行基作)/達磨大師大掛図(越の千涯筆)