【寺院名】大谷山 伽耶院(がやいん)

【宗派名】本山修験宗 別格本山
【別名】大谿寺、東一坊
【住所】兵庫県三木市志染町大谷410
【本尊】毘沙門天
【開山】法道仙人
【開基】
【由緒】大谷山伽耶院は、今を去る1300余年前の大化元年(645)、法道仙人を開基とし、孝徳天皇の勅願により建立されたのが始まりである。平安中期には堂宇数10、坊塔130余坊と記され、花山上皇の行幸を得るなど隆盛を極めたが、秀吉による三木攻めの兵火、慶長14年(1609)の失火により、全山焼け落ち、現在の諸堂はそれ以後の建立である。古くは大谷山大谿寺あるいは東一坊として記録に現われ、伽耶院の称号は天和元年(1615)にインドの仏陀伽耶に因んで、後西上皇(在位1654-63)から賜ったものである。中世以降、聖護院末の修験寺院として活動を続け、江戸時代には天台系山伏を統率する五院家の1つとして修験界に威を振るった。現在も10月10日には100余名の山伏が参集し、近畿地方では最大の規模を誇る採燈大護摩が営まれている。
【寺宝】本道(重文)/鎮守三坂明神社(重文)/多宝塔(重文)/毘沙門天(重文)/不動明王/大般若経写本600巻/愛染明王/薬師如来/その他多数