【寺院名】亀甲山 勧修寺(かじゅうじ)

【宗派名】真言宗山階派 大本山
【別名】
【住所】京都府京都市山科区勧修寺仁王堂町27-6
【本尊】千手観世音菩薩
【開山】承俊
【開基】醍醐天皇
【由緒】勧修寺は、奈良街道の西、すぐ北に名神高速道路が走る所に位置する。開創は昌泰3年(900)、醍醐天皇が祈願所として創建した寺で、門跡寺院の1つである。かつて寺運が栄えた頃は、広大な寺域を占め壮麗な伽藍が完備されていたが、応仁の乱(1467-77)の兵火に遭って諸堂を焼失した。また、伏見城築城(1594-)の際には、寺域を没収されてすっかり衰退してしまったが、天和2年(1682)徳川氏の帰依を受けて再興された。現在の主な建造物は再興時に皇室より下賜されたもので、本堂、書院、宸殿などがあり、入口から表門まで続く長い築地塀には、その荘重さが漂っている。他に非公開となっている書院があり、後西天皇(在位1654-63)の旧殿を移したものと伝えられ、江戸時代初期の書院造の典型的な建物である。
【寺宝】勧修寺書院(重文)/蓮花蒔絵経筥(重文)/紙本墨書仁王経良賁疏(重文)/氷池園 氷室ノ池を中心とした池泉舟遊式庭園で平安時代の様式/書院前庭 樹齢750年というハイビャクシンが生えている