【寺院名】臨江山 温泉寺(おんせんじ)

【宗派名】臨済宗妙心寺派
【別名】
【住所】長野県諏訪市湯の脇1-21-1
【本尊】本来の本尊は薬師如来だが明治に焼けたため塔頭の本尊釈迦如来を仮に本尊としている。
【開山】泰嶺玄末
【開基】諏訪藩主2代忠恒
【由緒】温泉寺は、代々高島藩主の菩提所となっていた寺である。高島城が政治の中心地となると、初代藩主諏訪頼水は新城下に菩提寺を建てることを考え、その意を汲んで忠恒の代に建立された。忠恒が寛永17年(1640)藩主を継いだ翌年に頼水が病没、その8年後の慶安2年(1649)、亡父の供養を兼ねて温泉寺を創建した。開山和尚は泰嶺玄末が迎えられた。創建の年代には2説あり、寺の起立書は「寛永十七年頼水開基」としている。寺は元文2年(1737)と明治3年(1870)の二度火災に遭い、現本堂は高島城本丸内にあった能舞台を移築したものである。そもそもは文政10年(1827)、8代藩主忠恕のとき城内に建立された。しかし、時の経過と共に本堂の狭隘、客殿の老朽化に伴い、檀信徒らの協力を得て、平成元年(1989)6月に諸堂落慶するに至った。
【寺宝】大鐘(県宝)/本堂(市宝)/鐘楼(市宝)/山門経蔵・開山の書/地蔵尊像/お鉄塔守屋貞治作の石仏/三十三観世音/その他多数