【寺院名】歓喜山 圓光寺(えんこうじ)

【宗派名】天台真盛宗
【別名】
【住所】滋賀県野洲郡野洲町久野部266番地
【本尊】聖観世音菩薩、阿弥陀如来
【開山】慈攝大師
【開基】伝教大師
【由緒】圓光寺は、詳しくは歓喜山長福院圓光寺と称し、聖観音を本尊とする。もとは伝教大師により開創された天台宗長福寺と阿弥陀如来を本尊とする天台真盛宗圓光寺の2カ寺が大行事神社の宮寺として奉仕していた。しかし、元亀(1570-73)の兵火に遭い両寺は焼けてしまったが、長福寺の本堂は残り、圓光寺の諸仏が残ったため、この2カ寺を合併した。これが現在の圓光寺である。旧長福寺本堂であった現在の本堂は、以前は江戸時代の入母屋造り、本瓦葺の外観であったが、復原修理にあたり今見る鎌倉建造時の姿に再建された。正面に一間の向拝をつける切妻の仏堂は珍しく、神社建築を見るような簡素美が感じられ、外陣正面中の間の向かって左の柱には、康元2年(1257)の建造と刻銘されているなど、鎌倉中期の剛健さが各部に窺われている。
【寺宝】本堂(重文)/聖観音立像(秘仏)/阿弥陀如来坐像(重文)/石造九重塔(重文)/地蔵菩薩坐像(県文)/竜樹菩薩坐像(県文)/銅製鰐口(町文)