【寺院名】書寫山 圓教寺(えんぎょうじ)

【宗派名】天台宗
【別名】
【住所】兵庫県姫路市書写2968
【本尊】釈迦三尊
【開山】性空上人
【開基】康保3年(966)
【由緒】史蹟圓教寺は、康保3年(966)、六根清浄の聖者性空上人により開かれた。この山に登る者は、六根(目・耳・鼻・舌・身・意)を浄められるという文珠菩薩のお告げがある。上人は白山でこの六根清浄の悟りを得ており、その後、御利益を得ようと多くの人々がこの山に登った。花山法皇(在位984-986)は上人の徳業を敬慕し、二度も来山、他に後白河法皇(在位1155-58)、後醍醐天皇(在位1318-32,33-39)をはじめ一条天皇(在位986-1011)の中宮等の参詣、恵心僧都は師弟の礼をとった。このように多くの信迎を集めた圓教寺は、大講堂をはじめ諸堂が建立され、天台の三大道場の1つとして発展し、善男善女の参詣や多くの僧侶の修行の道場として栄え、西の比叡山とも称されるに至った。現在残っている建物の多くは室町時代に再建されたもので、重要文化財に指定され、数百年の杉の大樹に囲まれて、昔日の面影を今に伝えている。
【寺宝】大講堂、食堂、常行堂、護法堂2棟、金剛堂、鐘楼、塔頭・寿量院釈迦三尊、四天王像(以上国重文)/仁王門、十妙院、笠塔婆、護法堂拝殿 開山堂、根本薬師堂、釣鐘、金剛薩像、本多家五廟(以上県文)/境内一円(史蹟)/その他多数あり