【寺院名】瑞石山 永源寺(えいげんじ)


【宗派名】臨済宗永源寺派
【別名】
【住所】滋賀県神崎郡永源寺町高野41
【本尊】釈迦牟尼仏
【開山】寂室元光禅師(正燈国師)
【開基】佐々木六角氏頼
【由緒】永源寺は、康安元年(1361)近江の守護佐々木氏頼がこの勝地に伽藍を建て寂室元光禅師を請じて開山となし、瑞石山永源寺と号した。当時、この山中に56坊の末庵を有し、2000余の修行僧がいたと記されている。応仁(1467-69)の頃、京都五山の名僧知識が難をこの地に避けて修行し、「文教の地近江に移る」と言われたほど隆盛を極めた。明応(1492)、永禄(1563)とたび重なる兵火に遭い、往時の面影なく衰退したが、寛永年間(1624-44)一糸文守禅師(仏頂国師)が来山し、後水尾天皇(在位1611-29)の帰依を受けて再興した。ここに法燈は再びこの地に輝いた。以来、座禅研鑽、天下泰平、万民安穏を祈る道場となり、本堂は全国屈指の葭葺建物で本尊世継観音を安置し、この観音に祈念すれば優れた世継が授り、子々孫々繁栄という霊験あらたかな秘仏である。
【寺宝】寂室禅師塑像(国重文)/寂室禅師墨跡(国重文)/その他 重要文化財 20数点あり
※開山寂室禅師は、生涯行脚説法の旅を続け、晩年72才で永源寺に住山、修行僧の教化に専念し、78才で示寂。墓所を大寂塔(開山堂)という。昭和3年(1928)、昭和天皇より正燈国師の称号を賜わった。