【寺院名】金城山 雲洞庵(うんとうあん)

【宗派名】曹洞宗
【別名】
【住所】新潟県南魚沼郡塩沢町大字雲洞660
【本尊】釈迦牟尼仏
【開山】顕窓慶字
【開基】上杉憲実
【由緒】雲洞庵は1300余年前、尼僧の姿をした藤原房前公(681-737)の母君がこの地の村人の病気を祈願平癒し、感激した村人が庵を作ったことに始まる。尼僧亡き後、養老元年(717)に房前公が訪れ、庵跡に母君の菩提を弔うため薬師如来を本尊とする金城山雲洞寺を建立した。以来藤原家の菩提寺として600年間に渡り栄えた。その後藤原家の援助が途絶えると次第に衰退したが、室町時代、上杉憲定公が耕雲寺の傑堂能勝禅師に会い、再興を約した。永享元年(1429)憲定公の孫の憲実公が雲洞寺を再興して菩提寺とし、藤原家の尼僧院の因縁により寺を庵に変え、雲洞庵として傑堂能勝禅師の高弟顕窓慶字禅師を請して開山とした。以来、上杉家の竹と雀を裏寺紋とし、また傑堂能勝禅師が楠正成公の第三子の嫡男であったことから、楠家の菊水の御紋を表寺紋としている、由緒の深い寺である。
【寺宝】本堂(県文)/赤門・黒門/順徳上皇勅額/長生きの水/お酉の百体観音/涅槃図/火車落しの袈裟/藤原房前先妣尼公墓/その他多数