【寺院名】宝華山 雲巌禅寺(うんがんぜんじ)

【宗派名】曹洞宗
【別名】岩戸観音
【住所】熊本県熊本市松尾町岩戸
【本尊】観世音
【開山】とうりょう えいこう
【開基】
【由緒】雲巌禅寺は、南北朝の頃、支那(中国)からの帰化僧、とうりょう えいこうが建立、貞治4年(1365)、瑞瑞は、時の天皇より号を贈られ、妙応光國海慈済禅師と勅された。建立のいきさつに関しては逸話が伝えられていてそれにまつわる竜の鱗とほら貝が現在でも寺宝として保存されている。なお、東陵の倚像は、室町時代前期に作られ、現在、重要文化財に指定され、国宝となっている。また、本尊である観音像は、聖武天皇(在位724-749)・光明皇后(701-760)の授戒師、行基菩薩の作。悪縁を善縁ならしめんと誓いをたてたもので、この観音像の他に同木で作られたものが六つあることから七大観音と伝えられている。今日でも、名僧の学識高徳にあやかろうと、九州一円はおろか、関西関東からも進学・家内安全・商売繁昌などの願いをこめた参詣の人々の姿がたえない。
【寺宝】東陵の倚像(国宝)/岩戸観音/釈迦三尊/不動明王堂/十六羅漢/五百羅漢/宮本武蔵使用せし木 /その他多数の寺宝が雲巌禅寺宝物館に展示保存されている。