【寺院名】東山 雲巌寺(うんがんじ)

【宗派名】臨済宗妙心寺派
【別名】
【住所】栃木県那須郡黒羽町
【本尊】釋迦牟尼佛
【開山】佛國國師
【開基】北条時宗公並に梨勝願法印
【由緒】雲巌寺の開祖仏国国師は、修業中関東地方を行脚し、この霊境に庵を結んだところ、弘安6年(1283)時の執権北条時宗が大檀越となり、国師のために一大禅刹を建立した。爾来、雲巌寺には名師碩学が住山し宗風の宣揚に努めた。天正6年(1578)、無住妙徳禅師が入山してから現宗である臨済宗妙心寺派に改宗された。天正18年(1590)豊臣秀吉の兵火に遭い、数年後時の住持妙徳禅師が堂宇を再建して祖道の復興に努めたが、弘化4年(1847)不幸にも再び回禄の災に見舞われ、嘉永2年(1849)になって再建された。仏殿は、幸にも弘化の火災を免れたが、天正の兵火後300有余年が経過し、大正元年(1912)改築を企て、大正11年(1922)に竣工、現在に至る。その建築様式は、鎌倉末期の手法によっている。また、同寺は「おくのほそ道」の旅で最初に芭蕉が訪れた寺院としても有名である。
【寺宝】仏国国師御自讃の御画像(重文)/仏応禅師画像(重文)東京国立博物館出陳中/仏頂禅師、芭蕉句歌併刻の碑三仏塔は、天正18年全焼後、文禄年中に再建、大正13年大修繕を加え、昭和26年屋根の模様変えがされた。/仏光・仏国・仏応三祖の塔所である。