【寺院名】白毫山 一様院(いちよういん)

【宗派名】黄檗宗
【別名】
【住所】京都府京都市北区大宮薬師山東町
【本尊】薬師如来
【開山】貞松隠岩尼和尚
【開基】近衛基公
【由緒】一様院は、山号を白毫山と号する黄檗宗の名刹である。本尊に薬師如来を祀る。同院は、正徳年間(1711-16)に時の関白・近衛基公が開基となり、貞松隠岩禅尼を迎えて開山とし、紫宸殿の古材を用いて薬師堂を建立したことに始まる。その後、近衛家公の長子・家久公が、寝殿を喜捨してこれを殿舎とし、30余人の尼僧の道場として、塔頭10余ケ寺があった。くだって明治時代になると塔頭5ケ寺となり、現在は3ケ寺になっている。現住職・松基月仙は、同院初めての男僧で、13代を継いだ。開山以来、幾多の年月が過ぎ去り、時の流れの中で寺運の盛衰はあったものの広く人々の信仰を集め続け、今日に至っている。
【寺宝】後水尾天皇御宸翰/香炉(明治天皇、皇后より下賜)/近衛家歴代書跡/その他