【寺院名】御都山 石馬寺(いしば)

【宗派名】臨済宗妙心寺派
【別名】馬の寺
【住所】滋賀県神崎郡五個荘町大字石馬寺823
【本尊】十一面千手観世音菩薩
【開山】雲居国師
【開基】聖徳太子
【由緒】「石馬寺」の名称は、1300年前推古天皇の御代、摂政であった聖徳太子がこの地を訪れ、山麓の松の木に乗馬を繋いで山上に登り、土地を探険して下山された時、その馬が化石となっていたことに由来する。全国唯一の寺名である。聖徳太子創立以後、法相宗、天台宗と転宗し、今から300余年前、開山雲居国師により臨済宗に改宗された。その後、織田信長、佐々木承貞の戦火に巻かれ、多くの堂塔伽藍を焼失した。現今、坂の両側に残存する石垣はその一部の面影である。また山門は聖徳太子創建の古風な十二脚門であったが、昭和9年(1934)の第一室戸台風で倒壊し、太子堂は昭和34年(1959)8月の集中豪雨のための山津波で倒壊した。現在では石馬の石庭と呼ばれる庭園をはじめ、四季折々自然の多様な表現の内に日本文化遺産を貯える、現代人の心に宿る隠れ里となっている。
【寺宝】十一面観音立像(重文) 2躰/阿弥陀如来座像(重文)/二天王立像(重文) 2躰/二組威徳明王牛上像(重文)/役行者腰掛像(重文)/前鬼・後鬼座像(重文)2躰/不動明王座像/聖徳太子合掌像・乗馬像 2躰/その他美術工芸品多数