【寺院名】長安山 石堂寺(いしどうじ)

【宗派名】天台宗
【別名】石堂観音
【住所】千葉県安房郡丸山町石堂
【本尊】十一面観世音菩薩
【開山】行基菩薩
【開基】
【由緒】石堂寺は、奈良時代、開創和同元年(708)、開基神亀3年(726)聖武天皇の勅願により、天下泰平万民快楽の祈願寺として、行基菩薩が開基、秘宝アショカ王塔を護持し、仏教弘布の聖山として栄え、源氏・足利氏・里見氏・丸氏等の尊崇の中で歴史を歩んできた天台の名刹である。仁寿元年(851)慈覚大師が七堂伽藍を造営、偉容を天下に誇ったが、不幸にも文明19年(1487)夜盗の災火によって全山を焼失した。再建に努力すること50年、ほぼ現在の姿となった。その後、徳川時代に寛永寺の支配下に入り、伽藍の維持経営に苦難ひとしおであったが、歴代住職の努力と布教の甲斐あって、その名声は地域に高まり、春夏の縁日には参詣者多数となり、公遵親王から令書と地方本山とする旨の達しが下された。かくて石堂寺は安房における天台の中心寺院としての地歩を確立するに至った。
【寺宝】十一面観世音菩薩(国文)/本堂(国文)/本堂厨子(国文)/薬師堂(国文)/庫裡(国文)/尾形家住宅(国文)/多宝塔(国文)/山王堂(県文)/鐘楼 他 20数点(町文)/その他多数あり