【寺院名】結城山 安穏禅寺(あんのんぜんじ)

【宗派名】曹洞宗
【別名】
【住所】茨城県結城市鍛冶町1725
【本尊】日本三戒檀薬師如来
【開山】祚蓮律師・源翁禅師
【開基】結城16代左衛門尉源政勝
【由緒】安穏寺は、今より1200年前、天平宝字年間(757-65)、奈良の唐招提寺を建立した唐僧鑑真和上の高弟・祚蓮律師が、律院の寺として創建したと伝えられる。その後、室町時代の応安2年(1369)に、結城家8代大蔵大輔直光が、五峰山泉渓寺(今の栃木県烏山市)にいた源翁和尚を招いて、この律院を禅宗(曹洞宗)に改め、結城山大寂院安穏寺と名づけ、和尚を中興開山とした。那須の殺生石を法力で済度したという源翁和尚にまつわる伝説は有名で、時の帝後小松天皇(在位:1382-1412)は、至徳3年(1386)和尚に「大寂院能照禅師」の禅師号を、安穏寺には「結城山」の勅額を与えて、勅願所として宝祚長久を祈った。至徳2年(1385)に建てられた銅葺き屋根、朱塗りの二層楼の山門には、その下を潜るとキツネ憑きが癒ると言い伝えられ、由緒深く、現在でも古老の話を聞いて祈祷に訪れる人がある。
【寺宝】源翁和尚所持「数珠」と「払子」(県文)/源翁和尚の「頂相」(市文)/古文書/後小松天皇の綸旨/徳川幕府代々の御朱印状/源翁和尚の無縫塔(市史跡)/その他多数あり