【寺院名】太陽山 安国寺(あんこくじ)

【宗派名】臨済宗妙心寺派
【別名】安居院
【住所】大分県東国東郡国東町字安国寺2245
【本尊】釈迦如来
【開山】絶海国師
【開基】足利尊氏
【由緒】安国寺は、応永元年(1394)足利尊氏公を開基として絶海国師が開山となり創立された禅刹である。豊後国史等の文献を見ると、足利尊氏が京都天龍寺開山夢窓国師の教に従って国家安穏、衆生利益の祈祷、および元弘(1331-34)以来の戦死者追善供養の趣旨により、全国に安国寺を建立しようと発願し、実現した。豊後の安国寺として、安国寺建立史上に最終的意義を持つ寺として重視されている。往時は七堂伽藍が完備して、28の末寺を有していたが、天正年間(1573-92)大友時代に兵火に遭い、寺は荒廃の極に達した。しかし、明治39年(1906)に先住後藤宗旭師がこれを再興し、寺観を一新するに至った。現在の本堂は、神戸市居住の故中島英一郎翁により、昭和12年(1937)寄進改築されたものである。また、寺宝も多く所蔵し、古蹟として有名であるので、日々探訪者が跡を絶たない。
【寺宝】延命地蔵菩薩/足利尊氏公木像/足利尊氏公墓/足利尊氏公直筆の古文書および愛用の鉄扇/足利直冬公直筆の古文書/菊花御紋章香台、茶台/後水尾天皇御真筆(和歌)/他多数